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オシム排除戦略

12月3日に日本サッカー協会の理事会で「全員一致」で岡田氏の代表監督就任が了承されました。
翌々日の5日には、Jリーグ・ジェフ千葉のアマル監督が解任されました。
この2つはまったく関係はないはずです。しかし、私にはこの関係が妙に気になります。

ここから先は私の妄想です(^.^;)

ジェフ千葉の母体は古河電工です。現日本サッカー協会の川淵会長その古河電工出身なのはよく知られたことです。
今回の「オシム監督倒れる!」以降の日本サッカー協会の対応は素早かったですね。今までだと「もうシーズンオフになるのだから慌てて決める必要条件はない。シーズンが始まるまでに最適な人選をするべきだ」というのが今までのノンビリした日本サッカー協会の動きだったと思います。それが、今回に限り素早い行動です。また、次期代表監督の決定も迅速でした。

それ以上に不可解だったのが、代表監督に岡田氏が決定したの待っていたかのようなアマル監督の解任発表です。

確かにジェフ千葉の最終順位からすれば「監督解任」もしかたがないでしょう。しかし、通常ならシーズンが終了した時点(Jリーグの場合は11月末が契約更新)でクラブ側から通知されるはずです。それがなく、報道によると既に来季に向けの練習を既に行っていたというタイミングでの解任ですから不自然です。
オシム監督時代から毎年主力メンバーを引き抜かれた上にまともな補強もしなかったフロントを先に解任すべきだという意見は千葉のサポーターでない私でも思います。
そのような能力のないフロントのいるクラブで常に上位に絡む結果を残せたのは、オシム監督だったからです。息子とはいえアマル氏は監督経験ではオシム監督とは天と地ほどあります。ある意味、通常の監督の手腕では千葉の戦力からして今季の結果が順当な位置でしょう。

オシム監督は病に倒れ、息子のアマル監督は成績不振の責任を取る形で解任! これでオシム親子を世間から非難されることなく日本サッカー界から追放することができました。川淵会長はさぞかし大喜びでしょう。
川淵会長は、自分に口ごたえする人間は大嫌いのようですからね。
新しく日本代表監督になった岡田氏は川淵会長の早稲田大学、古河電工での後輩です。体育会系では先輩後輩の上下関係が重要です。
選手は10年以上プロとなっていますが、クラブのフロントや日本サッカー協会はまだまだアマチュアだと言うのがこの上下関係重視からでもわかりますね。
川淵会長は上に意見を言う骨太な面がありますが、下からの意見には耳を貸さない悪い面もあります。協会会長というトップになった現在、下の意見を聞かなければ独裁政権です。そのようなトップの下では組織はだんだんと腐っていきます。
たぶん、「岡田ならば先輩の俺の言うことに文句は言わないからやいやすい」と思っているのでしょう。また、「トルシエやオシムなど欧州の監督は俺の言うことに口答えしてやりにくかった。ジーコや日本人監督のように俺の言うことに素直に従う人間でないとダメだ」というのが本音なのでしょう。

しかし、意図的な失言で好きでもないオシム氏を代表監督にして自身の地位を保った川淵会長ですが、そろそろそのパフォーマンスも見破られているようです。オシム監督の病状発表の会見での涙もマスメディアからは「うそ泣き」と冷めた目で見られていたようですね。
この辺りの事情については「サッカー批評」37号の8〜10ページの木村元彦氏の署名記事が参考になります。

オシム監督が病気で代表監督を辞しても、息子のアマル監督がジェフ千葉にいる限りオシム親子は日本に留まっています。そこで、アマル監督を解任させればオシム親子が日本にいる理由がなくなり川淵会長の気に入らない人間を排除することができます。
その結果、日本サッカー協会の周りは川淵会長のイエスマンに占められて安泰になりました。

オシム監督という日本サッカー界にとって重要な役割を担ってくれる人物をこのまま失ってしまうのは、大きな損失です。
脳溢血という重病を患ったので監督という重職は無理としてもアドバイザーという役職で日本サッカーをサポートしてもらうことも可能だったと思います。これらの日本サッカーのための人材を二度と日本に戻って来れない状況を作り、自らの地位だけにしがみつく協会トップは既に腐ったリンゴです。少しは、オシム監督の無欲さを見習って欲しいモノです。
2010年までオシム氏が代表監督をしていれば日本サッカーは大きく変ったはずです。それは、A代表だけでなく、サッカー協会やマスメディア、サポーターを含めてです(メキシコ五輪銅メダル時代のクラーマー氏よりも日本サッカーの発展に寄与する人物だったと思います)。日本サッカー界の意識が世界標準になるチャンスだったのです。
しかし、岡田氏が代表監督になったことでまた、ローカルルールで日本サッカーが動くことになり、再び世界サッカーから取り残される心配が出ていました。
時を同じく、韓国代表監督も自国人を監督にしました。韓国もオランダ路線で躍進を遂げましたが、再び韓国人監督になったことで日本と同じ失敗をしたと思います。
東アジアの強国が揃って2010年W杯出場の瀬戸際に立ったと私は思っています。